私に

断絶した私の世界は
自分自身とそれ以外でできていた
遠い国の戦争はわが身であったり、関係のないことだったり
自分の心しだいで、世界は狭くなったりひろくなったｒした


断絶した私の世界が
なぜ断絶したのかというと
誰も私の心の奥に
届く言葉を持っていなかったから


ほんとうはいつだって
広い空にあこがれて

はばたける
はばたける

そう信じていても


この世界は断絶されている
人間同士だけじゃなく
世界から断絶されている

目をふさがれて腕足を縛られて
芋虫のごとく転がる
私が羽ばたく夢をみてるなんて

笑い事だろう

私は断絶されている

でも、あなたの声だけ聞こえている

小さくてもかすかな

力強いあなたの声が


芋虫の私を蝶にした